私は高校生の頃から、詰将棋の創作を趣味としてきました。将棋を知っている方なら御存知と思いますが、詰将棋というのは「王手を連続してかけ、相手の玉を詰める手順を求めよ」という問題です。まあ、将棋の駒を使ったパズルの一種ですね。
これがなかなか奥深く、奇想天外な手で詰め上げるもの、難しくはないが心地よい手順が何度も反復されるもの、そして詰め上げるまでに1500手以上かかるものまで、様々な種類の詰将棋が今もなおアマチュア作家達の手によって創作されています。
私もまたそういったアマチュア作家の一人だったのですが、しばらく前から詰将棋ではなく、将棋を使った論理パズルの方に軸足を置いて活動するようになりました。今日はそういう将棋パズルを一つご紹介しましょう。
ルールは簡単で、「これは先手が9手目を指した局面です。ここに至る手順を求めなさい」というものです。どうです、いかにも簡単そうでしょう?
ここで大事なのは、手数は厳密に守るべき条件であるということ。すぐに分かるように、7手目の局面だとしたら簡単に作れます。しかし9手目にこの局面に到達するには…?
勿論、先手後手とも将棋のルールに違反する手を指してはいけません。正解手順は成/生などの非限定も一切なく厳密に一通りに定まりますから、逆に言うと手順前後が成立するような手順はすべて捨ててかかって構いません。
将棋のルールさえ知っていれば誰でも挑戦することができるので、是非みなさんもやってみて下さいね。
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